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 いまさらBSアニメ夜話公開収録レポ その2

BSアニメ夜話公開収録レポ その1のつづきです。ネタバレバリバリ、ご注意くださいませ。

■好きな話数
・7話『キメラが哭く夜』(佐藤藍子さん)
『會川メモ』が出てきました。ものすごい書き込み!
「テレビ的にNGならニーナは間一髪助かる でも原作の方がよい」
スタッフたちはみな、あのエピソードを見てやる気になったので、「やるの?」とみんなが注目していた(會川氏)
あれは作り手側の決意表明ですよね。『錬金術師とはなんなのか?』『タッカーの問いに、スタッフは答えられるのか?』この問いに、最終話までに答えますから! というスタッフの決意をあそこで示したわけです(岡田氏)

 スタッフの決意表明という話は面白かったです。そしてキッチリ話の輪を閉じたのだから、やっぱり凄かったんだなあと思いました。

・49話『さようなら』(森氏)
もう、台詞がいいですね! てにをはに至るまで、全身全霊が込められていますね(森氏)
あれは相当書き直してますね(會川氏)
20世紀以降の戦争は、みんな正当防衛のつもりで起こしてるんですよね。全体の幻想が起こしているわけですよ。戦争の元になる賢者の石をなくす、というのは憲法第9条を意識しているのではないかと思いました(森氏)
実は森さんが来ると聞いてうっとなったんですよ。偶然そのころ読んだ森さんの著作で、「湾岸戦争でお金だけ出した日本を誇りに思ってもよかったはずだ」というくだりがあって感動したんです。こんな言いづらいことを、そんなにはっきりと述べてた人がいなかったから。ストレートにいいたいことを言ってる、これに負けちゃいけないと思ったんです(會川氏 しかし森氏は著作を覚えておらず)

おだやすじょうの言葉に、「言葉でテーマを語るのは下の下」だとありますが、しかし言葉にしないと伝わらないものもあるよね、というのが水島監督の持論なんです。だから、念のために言葉にしておきましょう、ということで、あの車のシーンは書きました。今この作品でしかいえないことだと思ったので。アニメの中では軍はたいていちょっとカッコイイものとして描かれてしまいます。僕も描いています。鋼に憧れているファン、そして作っている自分たち自身にも、エドの台詞を聞いてほしかったのです。車の中からカメラを外さないあのシーンを作るのは実はすごく大変なことなんですが、水島監督がそれをやってくれて、僕は非常に感謝しています(會川氏)

 おだやすじょうってのが誰か解りませんでした…ご存知の方おられましたら教えてプリーズ。きっとメディア論のマクルーハンみたいな、シナリオの基本を築いた人なんでしょう(あてずっぽう)。

・50話『死』(岡田氏)
そもそもハガレンって、第一話からオープニングの台詞が過去形だったんですよね。そんで50話を見て、ここをゴールに決めてたんだ! と思いました。最期のクール、13話全てがメインライターの會川さんが描かれてて、それはすごいことなんですよ。とてつもない盛り上がりがありましたね。ナデシコで花開いた會川節がこれで完成した、と思いましたよ。(岡田氏)
「創る」には3段階あって、「世界をどのように受け取るか」、「世界をどのように考えるか」そして「世界をどのように表現するか」。ハガレンは最後が本当に凄いと思いました。(岡田氏)

門を作らないといけない、等価交換の答えを出さないといけない、結論をつけて、しかしさらにその先を決めないといけないと思ったのです。(會川氏)

(なぜ現実世界が出てきたのか? という問いに會川氏)
みんながハガレンのキャラクターを愛してくれた、その好きなキャラクターたちと自分たちが無関係だと思いたくないと思ってこうしました(會川氏)

 この辺、かなりいい話でした…(感服)。クリエイターとしての心構えとか、物語を作るための姿勢とか、なんだか自分の書き出しではうまいこと表現できていませんが、すごくいい話を聞いたと思います。そして「さらにその先」という會川さんの考え方が、ここでも出てきていますね。

(上のつづき)
しかしすごい派手な絵を思いつきましたね(岡田氏)
ハガレンにSFを感じていたのでぶちまけたんです(會川氏)
完全に原作と決別してるよね(岡田氏)
このころは原作を読んでいません。マンガはマーテルの死のあたりで読むのを止めました。いつまでもマンガに寄り添っていられないので(會川氏)

 この話数のセレクトがあまりに【名場面集】的で、こんなにウマいことばらけるわけないだろ! と思いながらも楽しみました。これ、ファンサービス的にやるなら『焔対鋼』が出てくるかなと思ったけど、さすがに出てきませんでしたね(笑)

■最後に
・伝えたいこと
ものを作るのは、ほんとうに面白いと思います。お話を作りながら人を感動させるのですから(岡田氏)
(確か、最後を見てスッキリした、という佐藤さんの話を受けて)ほんとは胃もたれしてほしいし、スッキリしないで欲しいんですよね。話を読んで終わり、って終わってほしくないんです(森氏)
無数のスタッフ、キャストがこの作品に関わりました。みんなが全力を尽くしてもよくなるとはかぎらないけれども、それでも全力を尽くせば、いいことがあるのだと信じています(だからハガレンはいい作品になりました)(會川氏)

・みなさんに(だったかな?)
作品で、自分のやるべきことを見つけられました。好きで全力を尽くしたら、よいものができたのだと、そのことを知って欲しいと思います。(會川氏)


■その後
會川さんはかけよるファン一人一人の話をギリギリまで聞き、握手をしサインを書いて応えていました。やはりというかなんというか、ファンの年齢層が結構低くて、10代後半から20代前半って感じかな? 自分の言いたいことをうまく伝えられないんだけどでもこの機会に伝えたい! みたいな畏敬の念や熱意が感じられて面白かったです。憧れのスターに会えてドキドキ! でも気持ち伝えなきゃ!! みたいなんですもんみんな。 

あいにく今年三十路の私にはそんな初心な気持ちは残っておらず、しかしこれは言わなきゃと思っていたことは伝えられました。「ハイデリヒを作ってくれて、ありがとうございます!好きなんです!!」(お前が一番恥ずかしいぞ…)會川さんは、「僕も好きなキャラクターなんで、そういってもらえるとうれしいです」とかおっしゃってました。そりゃシナリオライター的にはおいしいキャラだろうよ…大人な話は置いといて。

なんというか、アニメの影響ってやっぱりスゲエんだなあと改めて思いましたよ。若いファンたちの會川さんへの態度を見たり、話を横で聞いてると。「ハガレンで戦争に興味を持ったので大学にそういうことが勉強できるところを選びました」とか「會川さんのことあまり好きじゃなかったんですけど(正直すぎw)今日の話を聞いて考えが変わりました」とか、みんな真剣な眼をして會川さんに話してるんですもん…。まあマンガで大学決めた人(私)が偉そうなこといえませんけど…影響すごいですね、アニメって。しかし會川さんは彼女たちのコメントを聞いて、どういう気持ちでいたんだろうなー。もちろんうれしい気持ちが一番強かったでしょうけど、あの対談の中で「自分の頭で考えて欲しい」「鵜呑みにしないで」と繰り返しいっていたのに、やっぱりアニメに影響されるのかよ、素直すぎ、とか思ってたりしないのかなーとか思ったり。人悪すぎですね私。

しかし會川さんがどなたかにお話されていた、「ハガレンが終わったあとも物語が胸でぐるぐるしているとあなたは言うけれど、ぐるぐるしているのは【物語】ではなくて【自分】がぐるぐるしているんだよ、それをよく考えてね」というのにはものすごく感心しました。劇場版を見てハイデが私の胸でぐるぐるぐるぐるしてるのも、私の中に彼を引き込む何かがあったからな訳で、だからこそ私は、つたない二次制作をしてぐるぐるを吐き出しているわけです。

何かを創り出す人たちの話はものすごく面白かったです。いきなり飛行機取って聴きに行っただけのことはあった…!! (大人力バンザイ)
あ、あと、佐藤藍子さんとか女性陣の発言をほとんどフォローしてなくて申し訳ありません。正直あまり面白くな…いや、一般ファンの気持ちを代弁してくれてるところが多かったので、その辺はテレビでお楽しみください。実際のところ、クリエイターの3人の意見が面白すぎて、あれに対等に絡むには色々な意味でかなりのレベルが必要です…。私だって無理だ。むしろよく頑張った女性陣。

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駆け足でしたがこんな感じで。同行してくださったH様、一緒に晩御飯してくださったS様ご一行、次の日遊んでくださったT様、ありがとうございました!!

そしてチワサキ様のところのレポリンクを貼らせていただきますね。大変便利!!
【かわ屋別館ちわさき亭】 BSアニメ夜話 レポリンク集。

COMMENT : 3 | TrackBack : 0 | CATEGORY : 鋼関連(アニメ・劇場版) |

COMMENT

BSアニメ夜話
とても読み応えのあるレポートをありがとうございます。
こんなにしっかりとレポを残して頂けると、編集でカットされた部分も放送後に気になったりして、また読んじゃいます。‥複数のしかも話し言葉をメモから再構成するのは、かなり大変だったですよね‥。

フリートークじゃないにしても、ゲスト陣はアニハガに大甘でしたね。
でも、森氏が49話の脚本を真正面から褒めたところなど、ファンとしてはもう無邪気に嬉しかった!!

番組主賓の會川氏を引き立てるストレートな賛辞は‥ある種ご同業の仁義、なんでしょうか?(笑)

それと‥「人悪る」と自ら仰ってた所についてですが。黒いですね、ふふふ‥。
作り手の會川氏からすれば、受手側の‥かみ砕き方に期待する思いも、きっとあると感じます。
確かに歯ごたえあるレベルの作品ですよね、特にシャンバラは。
ファンの想い入れがハンパじゃない作品のオリジナル決着だなんて、なんておそろしいことを!(笑)
これをやらかす人なんですから、テーマが素直に伝われば安堵するし、らりらりの鋼ジャンキーならグルグル仕放題、お好きにどうぞの境地なんだと思います。

でも、エンタメなのにすっきりしちゃイカンだなんて、上手いこと躍らされてますよねえ。

広島観光ではお世話さまでした。
宮島発電車の車両ナンバーの「モハ」に反応されているさや様がすてきでした!
 もう少し待てば、「モへ」号も通過したかもしれませんねw〟
2006/08/09(水) 17:32:15 | URL | T #xfH9rAAU[編集]
今日やっと放送を見たところなのですが
さやさんが「いい話」と書かれている箇所がちょうど未収録でしたね。
自分としても、聞けて良かったと思った処がかなりカットされていて、無理してでも行って良かったと思いましたし、さやさんの細かなレポを読むと更に記憶が甦り、ありがたい限りです。
>おだやすじょう
会場では聞き取りづらかったのかもしれませんね。TVの放送では聞き取れました。
小津安二郎。「秋刀魚の味」などで有名な映画監督の名前でした。
2006/08/11(金) 00:13:20 | URL | りほ #gS/xbSlc[編集]
いまさらなお返事でごめんなさい
すみません、夏コミに全て持ってかれてました。
いまさらのお返事で大変申し訳ありません!!

>Tさま
こちらこそお世話になりました…! 次はグッコミでお会いできるとのこと、楽しみにしております!!

>受手側の‥かみ砕き方に期待
>ファンの想い入れがハンパじゃない作品のオリジナル決着だなんて、なんておそろしいことを!(笑)
ほんとですよね…!!!
しかしそれをやりきった男なわけですな、彼は。
そう思うとかなり凄いな。よくやったな、と今は素直に思います。
ハイデのおかげでだいぶ点が甘くなっていることは否めませんが(笑

一緒にあの場にいた方に読んでいただけるとうれしいですね。
書下ろしが間違ってなかったってことでよかったです。


>りほさま
きゃあ、こんにちは! ご来訪ありがとうございます!!
テレビではだいぶかなりカットされていたようですね。
そして小津安二郎情報ありがとうございます!
テレビでは聞き取れたとのこと、わたしももう一度聞いてみようと思います。
彼の映画観みたいな本とか、読んでみたいです。
2006/08/17(木) 12:58:17 | URL | さや #xfH9rAAU[編集]

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本の業界の片隅で生きています。構成要素は鋼・ドイツ・宇宙・本・酒・あとその他です。


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