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 ガンガン4月号読んで繰言

※文中の竹宮さんと増山さんの記述が逆でした!訂正してお詫びします※
自分を振り返る、誰にともなくつぶやいている繰言です。それでもOKな方だけどうぞ。

ふと、ガンガンの感想書こうと思って、いつから書いてないかなと過去記事ひっくり返してみたら、去年の3月から書いてない。よっぽど新アニメに忸怩たる思いがあったんだな、去年の自分。
ここがこんなに面白い、この発想が凄い、と褒める文章を書くのは楽しい。
褒めた対象のものがもっとみんなに知られて欲しいし、その文章を読んだ人がその対象を見て、面白かった! おかげで知ることができたありがとう! なんて正のフィードバックを起こせばもっと楽しい。
そこまでいかなくても、あ、私もそう思ってた、なんて記事を読んで思ってくれる人がいたら、それだけで幸せだし。

だけど、ここが面白くない、これってどうなっちゃったの? っていう文章を書くのは悲しい。
その対象を好きな人が読んだら悲しい思いをさせるだろうし、何より自分が楽しくない。
それでもなんだか、そのことについて一切何も書かずにいるのも、それはそれでつらいんだよなぁ…。

FAについては、作っている方達には悪いけれど、今後も見ることがないだろうとだけ思う。
一番最初の宣伝の姿勢、制作の姿勢にどうしようもない不信感を抱いてしまった。
そしてそのあと、それを覆すようなよい出来事は私の前では起こらなかった。
最初から最後まで、縁がないまま終わる。
いつもいつも作り出されているけれども見ることのないまま終わる、他のアニメと同じだ。


原作については、どうなんだろう。
確かにかつて、愛はあった。
コミックスだけじゃ待ちきれず、本誌を買い、本誌も待ち遠しくて早売りにまで出かけてワクワクしていたときが、確かにあった。

途中で知ったアニメの鋼。
多次元宇宙論みたいに途中から話が完全分岐したアニメも、それはそれで楽しんだ。
劇場版は私がそもそも大好きな領域(ドイツとか)に踏み込んでいたので夢中になった。
また監督を始めとしたスタッフが全力で作品を盛り上げようとしてくれていたから、彼らの熱気に応えたくなり、数々のイベントにも楽しく参加した。
それはあらゆる意味で、私にとって初めての体験だった。
「今」流行しているものを自分がリアルタイムで楽しむことも、開催されているイベントに自分が参加できることも(ずっと地方在住だったので)。
だから、アニメ鋼はものすごく楽しかった。
けれど、アニメの鋼を楽しむのと同時進行ですすむ原作も、それはそれで楽しんでいた…はずだった。


今。私にとって原作は、あまり面白く思えない。
部分部分は面白いと思うところもある。凄いなあ、と感心するところもある。
でも、なんだかよくわからなくなってしまった。
兄弟の話って、どうなっちゃったんだろ?
なんでこんなに、エドが空気になっちゃったんだろ?
これって、何の話だったんだっけ?

ファイ/ナルフ/ァンタジー7というゲームを思い出す。
あのゲームは、主人公が偽りの記憶を持っていた。
ゲームをしていくうちに、だんだんと主人公の記憶と、周囲との認識が齟齬をきたしだす。
彼はどうなってしまうんだろうと、自分が彼(主人公)を動かしているのに、いやだからこそ、自分はどうなってしまうのかという怯えに近いドキドキを感じながら、私はゲームをやっていた。
ゲームの佳境に、主人公が自分を取り戻す。
そうだったのか、隠されていた主人公(自分)の全てがわかって、私は安堵した。

その後、主人公一行は、魔王を倒しにいくことになった。
謎が解けてしまったあとの、主人公の影は薄れた。
自分が動かしているにもかかわらず、空気のような存在感のないキャラクターになってしまって、私はそれがショックだった。
「じゃ、主人公の問題も解決したことだし、魔王でも倒しに行くか」
とでもいうような、今までのはいったいなんだったんだろう…という展開に思えてしまった。

あとになって、ファイ/ナルフ/ァンタジー7の制作裏話のようなものを攻略本かどこかで読んだ。
時間のない中で効率よくゲームを仕上げるために、ゲームの展開を分けて、何グループかで同時に開発をしたと聞いた。
もちろんキーとなる物語は共有されていたはずだが、物語の局面ごとに随分とイメージが異なっていた(それが功を奏した場合もあったし、ちぐはぐなときもあった)のは、それが理由だったらしい。


どうしてだか、今の私には、この話が原作鋼に重なってしまう。
話は部分部分で、面白い所はある。そう来たか、と思う所もある。
けれども、ふと、思ってしまうのだ。
「これって、何の話だっけ」


最初に作られたアニメの鋼は、徹底して兄弟の話だった。
もうそんなに押さなくてもいいだろうってくらい、兄弟の物語だと、私には感じられた。

竹/宮恵/子さんが昔『変/奏曲』というマンガを描いた。
正統派ピアニストのウ/ォルフと、情熱的なヴァイオリニストのエ/ドナンがメインのキャラクターだが、音楽の評論家ホルバートやウォ/ルフの妹など、魅力的な脇キャラクターも多い名作で、登場人物たちのさまざまなエピソードが視点を変え、時を変えてつづられる様子は、「物語で奏でる変奏曲」と呼びたいほどの味わい深い作品だ。

実はこの話は、竹/宮恵/子原作者の増/山法恵さんがずっとずっと、頭の中で暖めていたものらしい。
作者の脳内では、キャラクターたちの生活やら友人達の交友やら学校生活に将来にと、物語はどこまでも広がっていたそうだ。
作者の中で、どこまでも広がる作品世界として存在していた『変/奏曲』。
あるとき竹/宮増/山さんは、そのストーリーを増/山法恵さん(のちに竹宮さんのマネージャーとなる小説家の方)竹/宮さんに話した。
ところが増/山竹/宮さんは、竹/宮増/山さん自身の中でもある意味収拾がつかないほど広く生い茂っていた『変/奏曲』の世界を、話の枝葉をばっさばっさと剪定し、必要なエピソードだけに綺麗に切りそろえて、『変/奏曲』という作品として生まれ変わらせてしまったという。
竹/宮増/山さんは当初、自身のエピソードが切り刻まれることに反感を覚えたそうだ。
けれども増/山竹/宮さんが提示した『変/奏曲』世界が、読者にとってとてもわかりやすい形になっていることがわかり、その作品を漫画として描くことに違和感がなくなったのだという。

※ このあたり、愛蔵版のあとがきにあったエピソードをもとに書いていますが、手元にないので読んだ記憶の限りで書いています。間違いがありましたらご指摘いただけると幸いです。

最初のアニメ鋼は、この増/山竹/宮さんがしたこと同じことを、「鋼作品世界」に対してもしたのだと思っている。
初アニメ化の時はまだコミックス3巻分だけが世に出ていて、今の連載している展開は荒/川先生の脳内にしかなかった。アニメ鋼の製作チームはその脳内の物語を全て聞いて、原作と同じ展開にしないように留意しつつも、「兄弟の話にしよう」とメインの方向を決めて、それとは外れる枝葉は切り整え、木を延ばしていく方向性を決めたのだろう。
その結果、「何の話?」と問われて「兄弟の話」と即答できる話に育ったのが、最初のアニメ鋼だと思う。

原作の話も、どこまでだろう、途中までは、アニメ鋼と違う面白さで、違う方向へと、大樹が育っていくような面白さを感じていた。
けれどもいつからか、剪定されていないような、闇雲に枝があちこちへ伸びているような、そんな野放図さを、物語の展開に感じるようになった。
野放図さも味になる場合もある。好みもあるだろう。面白いと思っている人はいるだろうから、それはそれでいい。
けれど私には、あちこち野放図すぎて、全体が見えなくなってしまった樹が、そこに立っているように思える。
植物に肥料をやりすぎると、葉ばかり伸びる。実もならないし、自身で支えきれなくなる。
あまりに葉ばかり生い茂り、上に横にと伸びていく樹、それを充分に支える根はあるだろうか。
根が樹自体を支えきれなくなり、あるとき音を立てて、真横に倒れてしまいやしないか。
それこそ余計なお世話以外の何物でもないが、私にはこの樹を支える屋台骨が、見えなくなってしまった。

(…ここまで書いて気づいたのだけれど、最初のアニメ鋼が兄弟の話をやったから、原作は兄弟の話にしなかったのかしら? まさかね)


随分と長くなってしまった。
本当は今回の話で、ホーエンハイムとクセルクセス人の関係に、「機械化母星メーテルのネジみたいだ!」と思った、って話が書きたかったんだよ。
一行で終わるはずだったんだがおかしいな…。



自戒のために、今の気持ちを書き記してみました。

私は今でも、心のどこかで期待しているのです。
原作鋼の最終回を読んで、「ああ、やっぱり凄かった、私なんぞの思惑を吹っ飛ばすような、こういう展開を待っていた! あちこち延ばした枝葉にはちゃんと意味があったんだ! 風呂敷は綺麗にたためたんだ!!」と、こんな記事を書いた自分の不明を恥じるような、素晴らしいラストが待っている事を。








蛇足ですが、この記事に「大丈夫だよ! 荒/川先生を信じて、最終回まで一緒にガンバロ★」みたいなコメントは必要ないですよ。そういう問題じゃないし、信じて何とかできるなら、こんな記事は書きません。
COMMENT : 3 | TrackBack : 0 | CATEGORY : 鋼関連(原作) |

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2010/03/15(月) 23:16:02 | | #[編集]
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2010/03/16(火) 02:25:18 | | #[編集]
コメントありがとうございます
いやあ2件もコメントいただいて、どちらも管理人のみ閲覧だったんでどんな恐ろしいことが書かれているかとドキワクしてあけてみたら…。どちらも真摯なご感想。
長文だったのに、ちゃんと読んで頂けてうれしいです。ありがとうございます。

管理人のみ閲覧なので、いただいた内容は書きませんが、共感したり語りたくなったりするコメントでした。
むしろこういう意見を、外に出しづらくなっちゃった今の状況ってなんなんだろうと少し思ったり。
もうちょっと、自由に気持ちを出してもいいはず…。
2010/03/16(火) 15:10:04 | URL | さや #xfH9rAAU[編集]

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本の業界の片隅で生きています。構成要素は鋼・ドイツ・宇宙・本・酒・あとその他です。


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