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 「細田守の人生相談PART2」に行ってきました

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※画像はサマーウォーズ公式サイトよりいただきました。当サイトはサマーウォーズを全力で応援しております★

でだ。気がつけばもう今日が映画「サマーウォーズ」公開だというので慌てて記事アップします。
7/28にロフトプラスワンにて開催されたイベント「細田守の人生相談PART2」に行ってきました。
何でイベントに行ったかというと…。
そもそもは7月中旬頃「サマーウォーズ」の試写会が当たりまして、「時をかける少女」がかなり好きだった自分としては小躍りしながらワクワクと出向いたわけです。
そしたら「サマーウォーズ」素晴らしくて。泣いて笑ってスカッとするのに考えさせられるというか。

まずはストーリーがいい。次から次へと事件が起こってドキドキします。あんなにいろんな出来事が起きて多くの人間が動いていたら、下手したらしっちゃかめっちゃかになりそうなものなのに、それがすっきり纏め上げられて「家族の絆」「人とのつながり」へと収斂していく、さらには劇場で見ている人の気持ちも一つになるようなワクワクする展開には感動しました。セリフもよくてね。「一人でいちゃだめ」「おなかをすかせていてはだめ」とか言ってくれるあんなおばあさんに私も叱られたいです。

また映像が素晴らしい。電脳空間OZがカッコよく浮遊感がすごく楽しくて、あんなとこでアバター自由に動かせたら気持ちいいだろうなあと思いました。(そういえばOZはオズの魔法使いからの出典かと思いきや、小津安二郎へのオマージュではないかという意見もネットで読んで納得したり)その一方で自然の描写、田舎の描写には「ああ…そういえば木の門にはああいうプレートが釘で打ち付けられていたよなあ」とか「田舎のでかい家って畳何畳あるんだろって思ったよなー」とか、小さい頃に夏休みにすごした親戚の家を思い出しました。

映画の感想を書くとこれはこれで1エントリ使いそうなんでこれくらいにしますが、夏休みもし映画みたいなあと思ったらこの映画を見るといいと思います。老若男女、みんな楽しめるよ!
ということでやっと本題。ロフトプラスワンの「細田守の人生相談PART2」レポです。
久しぶりのロフトプラスワンは、平日の夜でしたがほぼ満席でした。客層は男性:女性で6:4くらい? 20代ぐらいの人が多かった印象。ロケットまつりとはだいぶ趣が違います(そりゃそうだろう)。
時間になったら細田監督とアニメスタイルの小黒さんが出ていらして、会場のみんなと乾杯しました。乾杯いいですね。
実はこのイベント、時かけ前にも1回あって今回が2回目だったらしいんですが、1回目はどうやら不評だったらしく。今回は絵コンテ解説とかにしようかとか話し合ったらしいですが、やっぱり人生相談になったんだそうです。
小黒さん「監督はみんなが何考えてるか知りたいんだって」

この監督のお気持ち、イベントで話を聞いていたらわたしもわかる気がしました。
正直言って自分、「人生相談っていっても、それにひきつけたアニメ談義になるんでしょw」ぐらいな気持ちで行ったんですよ。そしたらみんなの人生相談が真面目なこと真面目なこと。あと就職関連の悩みが多いこと多いこと。みんなはそういうこと世で悩んでるんだ…と私も思ったです。監督のように、創造物を作って数多くの人間に観てもらおうとするような仕事をする方としては、そういうみんなの気持ち、知りたいだろうなと思いました。私もなんか真剣な悩みをもっと考えていけばよかった…仕事帰りに間に合うよう行くのが精一杯だったorz

あぁ、こんなにだらだら書いてたら終わらないな。ちょっと巻こう。
イベントで話されていた内容のまとめです。<>カッコで囲ってあるのが質問のお題です。
※自分なりの速記&要約なので、逐語ではありません。質問ではもっと具体的に言われていたけれどもぼかしてある箇所もあります。質問や答えについて、意味の取り違えなどにお気づきの方はご指摘いただけますと幸いです。あと個人的重要度でバイアス入ってます※

<気分転換をどうしていますか>
監督「気分転換がへたで(趣味がない)いつまでもコンテにうなってしまい気分転換できません。作品を作り終えても、やりたいことが浮かばない」
小黒さん「仕事のアニメで煮詰まったら趣味でアニメを観る」

結局二人とも、気分転換できません、でおわった(笑) クリエイターは仕事の達成が気分転換だとのこと。素晴らしい。

<アフレコやせ>
細田監督は映画のアフレコで一週間くらいご飯食べる暇もなく追われてた結果一日一食となりアフレコやせをしたそうです。

<仕事について・アニメの仕事につきたい>
ロフトプラスワンのお客さんのうち、学生率は一割くらい。イベントの性質上「アニメ関係の仕事につきたい」人が多かった。あと細田監督がジブリを受けたけど落ちた話とかをしてくださいました。
小黒さん【採用する側のアドバイス】「熱意を履歴書に示せ。」
監督は「希望と違ったところにはいったとしてもダメじゃない。学生の頃と比べても人は変わるから。環境から人は学ぶ。」

監督「アニメーターになる自信なんか全然なかったのになっちゃった」
それで監督なんですからすごいデス。

<金田さんについていかが思われましたか>
監督「みんなびっくりしていると思いますよ、言葉もでない。」
小黒さん「会場に来ている若い人々はどれくらい(金田さんのことを)ご存じですか?」
監督「僕はザンボットスリーの五話だった。」
小黒さん「俺はダイタン三話」(この辺り私分からないのでちがうかも)

監督「この原画が金田さんだ、と知る前から、とでも気持ちのよいアニメを作る人だと思っていた」「子供時代にもその人と分かる」と。
小松原さんという方が亡くなったときの事に話が移り、ある著名なアニメ関係者さんが「生きている間は何も言わずに、亡くなったら騒ぐ日本人ってなんなんだ」と怒ったそう。だから生きているうちにいろいろしなければと思いました、と監督が話されてました。
私も全く同感です。だからこのイベントにも足を運んでみた…というと縁起でもないですが、リアルでご本人にお話が聞ける機会って貴重だと思います。

<仕事で初めての相手に頼む方法>
監督「やっぱり映画作る際は初めての人に頼まなければいけないことが多々ある。そのときはあこがれの気持ちをもって、いかに一緒に仕事がしたいかを切々とお願いするのみ」
アニメーターさんにも監督が直接お願いの電話をするそうです。
監督「アニメ界は素晴らしい人が多いからお願いのし甲斐がある。お金は安いから気持ちを燃やすしかない」
小黒さん「若い頃は策を弄していたが二十年くらい経って余計なことはしない方がいいと気付いた。」
監督「演出はいろんな人にお願いしてナンボ。ひたすら頭を下げるのが仕事。でもすごい人にお願いできたら、その事が苦でない。」

お願いをする際に、レベルの高いことを要求するのが失礼に当たることが不安だという話に。
監督「それほどの方にお願いできた事はすごく幸運なことで、むしろそんな方に低レベルな要求をしたら失礼にあたる(からレベルの高い要求をする)」

<子供の頃読んでた本、友達の出産祝いに送る本>
監督「オールスバーグの絵本を送ったよ」
ジュマンジの原作の方、ポーラエクスプレス(急行「北極号」ですな)の原作の絵本。
監督「絵本はその時々に楽しめるものと、あとあとわかってくる時限爆弾的なものがあるよね。二十年くらい経って、ああそうだったのか…と思う本が」
と。
小黒さん「子供の頃漫画しか読んだことがない。四歳の姪にはりぼんの騎士がオススメ。」

<夏に対しての思い出、監督の好きな夏アニメ>
夏は「海水浴に行ったら事件が起こり最後は盆踊り」って感じじゃない?それじゃ東映だよと盛り上がるお二人。
監督「そういう定型嫌いじゃないです。夏は映画むきな季節かも」
また監督は「季節によって何となくテーマがある。春は出会いと別れでしんみり。夏は暑いからエアコンで涼みに映画館来るようなところがあるでしょ? だからあんまり頭使うようなのはよくない、秋はちょっと人生を考えてみたいような感じ、冬はめでたい!」
小黒さん「めでたいって、お正月映画でしょ? それこそ東映的考え方だと(笑)」
監督「だから夏に映画を作るとなると、なんとなく考えが絞られてきますね」


<アニメの殿堂についてどう思われますか>
監督「アニメに金かけるな的な世間の論調だよね、でも僕としてはそれとこれとは別だと思う。アニメ界内の労働環境の話もまた別。収集することにはとても価値がある。大衆文化が芸術に変化して行くプロセスを考えると、歴史で自然に価値を認められたものばかりではなく、芸術だと大声を上げてねじ込んだ人がいてこそ残ったんだと思う」
小黒さん「東京国際アニメフェアも最初は懐疑的だったんだ。荷担もしたけど。だけど外国の人が日本に来て、「どこに行けばアニメが見られるか分からない」と言われて、それならそういう場所を作るといいと思った。その一方で、大衆文化(僕らのもの)のままでいてほしいという思いもある。」


<人の評価を気にしない強い心をもつには?>
監督「迷いながら作ってるよ、人の評価は気になる方だよ。だけど任天堂のミヤモトシゲルさんと以前話した時、『ゲームの受け手がどういうものを求めるかは余り気にしない、でも独りよがりでもない、自分が見たいものも他人が見たいものも同じだと思う』と実にシンプルだった。周囲に迎合ではなく、自分にも他人にも面白いものを探せばあるんだと思う。」
また、サマーウォーズについても言及。
監督「最初におもしろいと思ったことはすぐに麻痺してしまう。サマーウォーズも、最初は「家族がおもしろい」と思ったのに、作っていたら「家族」なんておもしろいの?と考え出してしまい、作っている間は何度も不安になった。でも人生をかけておもしろいと思ったことなんだから、おもしろいと信じて作る。公開前だし今でも不安。でも面白いと思って、他人も面白く思ってくれるだろうと思ったことを信じる。」

これ、個人的にものすごくよくわかります。最初の思いつきのときが一番楽しいんですよね。これ楽しくない? とか。だけど作っているうちにどんどん、「これって本当に面白いんだろうか…」と不安になってくるんですよね。だけど形にしないのもイヤだし、形にするしかなくて。形にしたらしたで評価も気になる。それでも自分を信じるしかない…。今回の話、私の中ではここが一番響きました。

<食えない仕事で30すぎちゃいました。続けるか田舎に帰るか・・・>
監督「進むか引き返すかは悩みどころ。30って方向性をそろそろ定めないといけないまさに分かれ道って感じになるんだね」
そこから監督ご自身が30歳前後だった頃のお話をしてくださいました。
「初めて演出の一本目をしていた。そのとき東映では演出に30って遅かった。25で演出、29で劇場版監督をしている周囲の中で比べたら、自分はすごく出遅れてると思った、コンプレックスがあった」
だけど、監督「演出になってアニメーターから比べれば年収半分くらいになったけど、演出やれることの方がうれしかった。そのときに他人と比較して俺だめだ、とか思ったら、いまここにいられなかった。自分にはどっちともいえないな」
小黒さん「細田さんのまじめな人柄がでていますねえ」と。ほんとに一生懸命答えてくださってます。

一度大きな出来事があり、地元に戻って再就職をしようと思ったことがあったそうです。そうしたら、
監督「普段は両親のために実家に帰ってこいと言っていたおじさんが、お前はそんなつもりで今まで仕事をしていたのか、今までしていた仕事をすべて捨てるつもりか、三十過ぎで戻ってきて仕事なんかあるかと言われました」
監督「自分がやりたいってことだけではすまないと言うこともある。けれどもその一方で、その人の中で「なにが大事か」を考える瞬間があると思う。よく考えてもらう、自分で決めるしかない。悩むのはみんな悩むんだ、そして決めても後悔は残る、だけど決めるしかない」

難しいですよね…。

<どうしたら結婚できますか>(お二人は既婚者です)
監督「小黒さんはどうやって結婚したの?」
小黒さん「すっごい努力した。合コンしたりきれいな子がいると声かけたり(すごい面食いだそうで)なるべく異性と出会う機会を増やした。」
小黒さん「一週間にクラナドを30回見る人がいたんですよ。その人に恋愛相談を受けた、最近出会いがないって…そりゃ当たり前だろと!」
監督「一緒に生活していく人なので、楽かどうかが一番ポイント。しかし、三年前時かけの時は純愛ブームだったのに今は婚カツで…時代が変わっちゃった。」

お二人の恋愛間が真っ向から対立しているのが面白かったです。
監督「まず結婚することが大事。結婚によって得るものは多かったりするので、まずは結婚した方がいい。」
小黒さん「どんな女でもいいと思う人は結婚できない」

二人でいやそれは、と論争した結果、最後は「この話、やめようか」になってました(笑)
あと小黒さんいわく、「細田ファンは細田ファン同士で結婚する率が高いんだよ!時かけ婚、ていうか細田婚って呼んでた」それはすごい。

<ひきこもっていますが現状を打破したいです>
監督「対人面での緊張ってなんかすごいわかる、自分もそう」
とのことで、ご自身の子供時代のお話をしてくださいました。監督は子供時代わりと重い吃音だったそうです。そんな子供時代、同じく吃音だった大江健三郎と寺山修二を思い描いて、
監督「二人も吃音を克服した訳じゃないけれど、自分がすごいなと思えるような仕事をしていたのだから、自分も頑張ろうと思った」
監督「悩みがあっても何とかごまかしながら仕事できている人はいるので、そういう人を励みに頑張るのはいいんじゃないかな」
小黒さん「人前でしゃべれるようになろうと思って、こういうイベントをやり始めました。三十になってから、苦手を一つ一つ克服しようとしていろいろ始めたんです。若いうちはストレス強いから大変だろうけど」

監督「本を読んだり絵を描いたりすると内省的になるから、自分を見ざるを得なくなってつらい気持ちは分かります」
監督「昔の自分を思い返すとまさかこんな大勢の前でしゃべっているなんて思わなかった、職業がこうさせているのかな」

お二人の総意として、「必ずしも全員が全員社交的である必要はないし、他人は本人が思うほどばかにはしない。誠実に生きていればバカにはしないと思う、思いたいです。」
「職業柄自分は今しゃべれてはいるけど、別に克服しなければいけないものだとも思わない。苦手を一生抱えて生きてもいいと思います」と。

そんなお二人が誠実で眩しいですよ!と思いました。

<商業ショートアニメなども作っているがまだまだ演出など学び足りない、監督はどうやって学びましたか>
監督、ひたすら羨ましがってました。
「学生で発表の機会に恵まれているなんてうらやましい。俺なんか地方で機会なかったよーうらやましい。俺は30になってやっと演出だよ」
質問者との直接質疑応答となり、
質問者「ここで泣かせたい、喜ばせたいというのを見せるのが苦手です。細田監督はそういうテクニックをいろいろ持っていそうに思います」
監督「自分にとってすごい財産なのは、周囲に先輩がいっぱいいたってことかな。あんまり作品を見たとかではなくて、それよりも演出って一人一人スタイルが全然違って、それをいっぱい見たのがよかった」

あと「この人面白いな、というのも参考になるけど、このひとはどうなのか?とか言う反面教師もすごい参考になった」
監督「学ぼうというとき、すごい人とかいい人ばっかり見ようとするでしょ、実は自分でよくないと思う人も見た方がいいんだよね。面白くないものも見ると、それはそれで反面教師とか、それでも得られるもの(演出のやり方、姿勢とか)アフレコのしきりいいとか、なにかがある。そういう例をいっぱい見るといい。それと演出がいっぱいいる人のところに行くのもいい。一人でやる良さもあるけどね」と。

巨匠の仕事チェック、としがちだけどそうでもない人でも近くにいるといろいろ見えてくる点もあるとお二人。また、「同じように作品制作をしている人と知り合いになって、どうやって作ってるのかを聞いたりするといいよ。結構人それぞれ、全然ちがうんだよね」
最後に監督「下っ端をいやがる人いるけど、演出助手ほど演出が見られる立場ってないよ!」


最後の質問。
<自分はとある逆境にいますが、それでも人生を楽しみたいと思っています。より人生を楽しむにはどんな風に楽しめばいいですか>

小黒さん「細田さんは人生を楽しんでるの?」
監督「楽しんでると思います。小黒さんは?」
小黒さん「トータルでは楽しんでないけど、人生の折々の瞬間で楽しんでるとは思う、ご飯がおいしい、いい原稿が書けた、ランチに間に合った等々ね」


結局は楽しんだもの勝ち、みたいなテーマになりませんかとお二人。
監督「映画(サマーウォーズ)を作ってても、家族をテーマにすると、家族を巡るいろいろな事件が目に入ってしまって、そうするとがっくりすることが多かったりした」
「また一方でネットの世界を舞台にしてると、それを巡る報道で深刻なこともいっぱいニュースで入ってくるんだけど、それはそれとしても、世の中はもっと楽しく、豊かなことがあるはずだと思うんだけど…。あるんだよ、あるんだけど。その豊かなことを形にして、絶望するような力に対抗したいなあと思うんだ」と。
監督「事件は事件として報道はあるけど、そればかり見ていると気が滅入るでしょ、だから夏休みの映画くらい楽しくしたいよね。楽しくさせるくらいの力を、演出家としては持っていたい。結構頑張って、楽しくしたいと思っているよ」
小黒さん「それは仕事として?」
監督「仕事としてというか、そうしないとやってる方も楽しくない気がする」


監督が、「楽しくする」ことを努力する、と力説されていたのが印象的でした。

監督「この人生相談の場(イベント)も作品もそうだけど、人生を肯定する力にしたいと思う。
現実に負けないように、つらいことに流されないように。自分だって流されるんだけど。楽しく生きる、楽しさを共有するという努力をしたいし、努力しがいがあるし価値があると思う」

監督「映画なんて楽しいものだけじゃない、シリアスなものの方が芸術っぽいとかあるけど、頑張って楽しくするというのは価値がある、この努力は無駄じゃないって、映画をやっててわかった。明るいことを一生懸命やるってことを努力しようと」

監督「作品や映画は、「自分がわかってること」を伝えたいってことだけじゃない、作っている間に、作っている作品に教えられるってことがある」

監督「努力しないと楽しいものってできない。楽しいことって、簡単にできるようでそんなことはない。自分でもそういう力を持ちつづけたい。」


この監督のお話も、僭越ながら本当に同意です。なんというか、ネットだとほんとに悲惨なニュースが一瞬で流れるし、探そうと思えば大量の事例が出てくるから、悲観的なものの見方になりがちなんですよね。自分も流されがちなんで気をつけているんですけど。あとそういう事例を引っ張ってきて、「だからもう駄目なんだよ」「終わってる」って言うのは、実は簡単なんですよね。
だからこそその中で、「人生そんなに、つらい事ばっかじゃないはず」とか「楽しいこともあるよね」って気持ちや出来事を一つ一つ集めて、作品にまで練り上げるのは、大変なことだと思います。
そういえば、唐突かもしれませんが、西原理恵子さんもそんな話をどこかに書かれていたような気がします。自分の本を読んで、少しでも笑ってくれたらそんなにうれしいことはないって。
人に喜んでもらえる仕事って、いいなあ。

そして上の問いに対するお二人のまとめ。
小黒さん「好きな職に就けたら幸せってもんでもないし、その場その場でなってから幸せを獲得していくわけじゃないですか。どんなところにも幸せはあるけど、形にしていくには努力が必要なんだね」
監督「どっか遠いところ、高い位置とかに楽しいものがあるわけじゃないんだ、もうちょっと身近なところにある気がするんだ」


監督は、最後にこんなことを仰っていました。
「言葉にすると嘘くさいよね、しゃべってるだけど嘘くさいから、作品にするんだ。しゃべってるだけで説得できたら宗教家になれるよ(笑)」

いやあもう、真摯なお人柄に触れたというかなんというか。すごくいい話が聞けたと感じたイベントでした。行ってよかったです。
しかしなんだな、子供の頃って30歳なんてすごい大人だと思ってたけど、いまや自分は30過ぎてもこんな体たらく。そして監督たちは40歳過ぎてるそうだけど、まだまだ全然迷うよ! と仰る。
人間なんていつでも常に迷うんですよねきっと。だけれどもどこかでなにかを選ばねばならなくて。何を選んでも後悔は残って。それでも日常の中には、ちまちまと楽しいこともあって。
そんな細やかな楽しさのかけらを拾い集めて、日々頑張って生きよう、と思えたイベントでした。

小黒さん、細田監督、ありがとうございました!





※いちおうイベントの内容をサイトに上げてもいいですか?とイベント後にお二人にお願いしてあります。でも内容を確認していただいたわけではないので、今後ご指摘を受けたら変更/削除を行うかもしれません※
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本の業界の片隅で生きています。構成要素は鋼・ドイツ・宇宙・本・酒・あとその他です。


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