スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
| CATEGORY : スポンサー広告 |

 妖奇士について・竜導往壓のフラフラぶりがいいんだが

banner.gif ※署名〆切の4/30までトップにあげておきます
このサイトは鋼とそれから派生したネタ(例:宇宙)を書く場所のつもりでいたのでこのネタあまり書いてなかったんですけど、まあボンズで會川さんで藤原さんが竜導往壓(主人公・りゅうどうゆきあつ)の声だからいいかな? ってことで書きます。
土6アニメ『天保異聞 妖奇士』、2クールで打ち切りが決まりました(OVAが出るらしいんですが)。こんな大人の鑑賞に堪えるアニメをもったいない、と思っていたら、同好の士がいたようで、ネット上で署名運動をされているそうです。
私ももちろん署名しまして、署名ありがとうの旨メールをいただきました。打ち切りがなくなるとは思いませんが(もう『地球へ…』も決まってるしね)OVAに打ち切り以後(3、4クール)の話を全部載せてくれるとか、深夜帯で放送してくれるとか、何かあるといいなあと思います。

このアニメはわたし相当好きで(対してカップリング萌えみたいなものは全くありませんが)、テレビで見られなくても、無料放送や某手段などで毎話追っかけました。(その節はありがとうございます! >M様)
実はウラのテキストサイトではなんどかぼそぼそ「好き表明」してたんですが、オモテに載せる気になったのは、ある敬愛しているハイエドテキストサイトさまが好き表明してくださっていたからです(^^ゞ 隠れファンがけっこういるんだなあと思って…。

最初の1~4話は、正直言って劇場版鋼と同じようなテーマじゃないかな? と思ってみていました。會川さんはまだこのネタをいい足りないんだなあ、位に思っていたのは事実です。(といっても同人者が考えまくった末の思いに合致していた、と勝手に感じただけなので、他の方がどう思われるかはわかりません)

しかし五話以降、主人公竜導往壓(りゅうどうゆきあつ)が実は親友殺しだった? となり、ほんとに殺してて、でもその罪の意識に耐えかねて自分だけしか見えない親友を常に傍においていた…となってからちょっとハマりだし。(ごめんなさい、エドもそんぐらいしてみろよ、と思ったのも事実です orz つか妄想どころか、実際の弟を従えていたんか…? うえー)
あっすみませんそれはともかく。自分が親友を刃にかけたことに気づいた往壓の話(話5~)あたりから、ほんとにこのアニメ面白くなってきました。江戸の風物バンバン出てきますし。若衆と座長(しかも自分のオヤジ)の睦事を見てしまった娘がおかしくなる話とか、なんというかそのまま江戸活劇としてみても面白いし、自分にひきつけようとして見たらいろいろ解釈できるような話が相当面白いんですよ。

話14~15の吉原の話もいいです。「ここではないどこかへ」をキーに愛憎が絡むその語り口も通り一遍のものではないし、寡聞でお恥ずかしい限りですが、「羅生門河岸」という言葉を私はここで初めて知りました。この吉原の語りはさすがだと思います。

あと、17~18話。生きていくうえでの「自由」とは何か? ここではないどこかへ行きたいと、自由になりたいと願って、さてその自由とは、なんなのか? が語られます。 予告では「のたれ死ぬ自由」というんです。厳しい勤め人が、ホームレスに憧れる、お金が全ての資本主義経済から解放されているかに見える、俺もホームレスになりたい…。
しかしなってみたら? 生きていくのに精一杯だ、そんなことを考える余裕さえもない。俺らもちゃんと身分が保証されたところで生きたい…! ってまんまじゃないすか! …いや、そんな現代の話なんて一言も書いてないんですが、わたしはそんなふうにこの話を読み解きました。まあホームレスは現代にぶつけすぎるとしても、漂泊者とそれに憧れる土着の人々…、そうこれはノーアとハイデでも読み解けるかもしれません。お互いがお互いに憧れ羨み、決して埋まらないその溝。
わたしは子供時代に転勤を経験しているので、その気持ちのほんの少しは汲めるような気がします。

19~20話もよかった! 往壓が子供のころ飛び出した家に20年ぶりに帰り、また出て行く話です。また自分語りで恐縮ですが、これは18で実家を出て12年一人暮らしをしている(年がばれるw 別にいいけど)自分には大変共感できる話だったです。「自分は母に15年間かわいがっていただきました、それは非常に感謝しております、しかし自分は24年間母と離れて暮らしており、それがいまの自分をなりたたせているのです」(すみません、うろおぼえです)っていうせりふがねー…。
そうなんですよ、10年親元を離れていると、半年に一回帰省してても、普通に連絡とってても、親って今の自分をびっくりするほど知らないんですよね。というのもこないだ帰省したとき、親は初めて、「お前酒癖悪いの?」って聞きましたからね。もうそんなの当然知ってるもんだと思ってた私は超びっくりでしたよ。…ってえらい卑近な例、失礼いたしました。

そして直近の何回かでは、もともとのテーマとしての、「ここではないどこかを求める心」が語られています。でも會川さんの脚本ですから、ありがち話にはなっていません。国家百年の計での洪水治安工事を語り、少数の犠牲があろうが、この工事がなされなければ莫大な人員、資源が無駄になる、だから工事を続行するのだと説く鳥居氏、それを聞き、目の前で無理な工事がたたり妖夷になってしまった人を見捨てられないのに、鳥居の言うことが正しいと思えてしまうアトル(異国の少女)、往壓は大人なので、鳥居が正しいとしかいうことができないんですよ。

いやーとても面白いと思うんだけどなー。それに、漢神の元ネタとなった白川静さん。実は漢字の世界ではものすごい方で(→wiki『白川静』参照)、亡くなられた時にはこんな地味な本がかなり売れました。この方をアニメのネタに持ってくるなんて、會川さんさすがだなあと思いましたよ。

あ、そんな真面目な話とは別に、親友が馬になっちまったと思ったら、その馬と一体化する術を覚えた往壓にものすごいものを感じたりもしますよ。つか公式は最大の同人ってこれ? なまはんかなBL足元にも及ばない? 男性同士の友情ってときに女性には理解しがたいものがありますわ…ホホホ、なんて他人事みたいに言いたくもなりますよ。なんだよそのイチャイチャぶり。

とまあいろいろ書いてきましたが、いまさら過去映像を見るという方もあまりおられないでしょうから(いや、ぜひ見て欲しいんですけどね。gyaoやらDMMで有料ですがムービーありますし、DVDも出ましたし)、隠れファンの方にぜひ署名いただけたらいいなとおもって、この記事を書きました。

あと、好きだけど語る人がいないという方や、あの回はいまいち意味がわからい、などがある方は、ぜひこのサイト→『時代伝奇夢中道 主水血笑録』を見ていただきたいと思います。毎回のレビューが、丁寧かつツボを押さえていて非常にすばらしい! わたしも新たに思い出したり、新たな発見があったりしました。

ではでは、長文失礼いたしました。明日も多分オンエアは見られないので、一週おくれの無料サイト放送を見たいと思います。

ところで妖奇士の話とは少し離れますが、土6を普通に視聴している層ってどんな層なんでしょうね…? 中学生以降は塾や部活などでいなくないですか? 大人はまあいるときもあるけどいないことも多いし。視聴率とかって、誰を見て決めるもんなんでしょうね。最近(昔からか)アニメって、付随するキャラクターグッズが多く売れれば勝ち、って感じになってきてますよね…。 
また話がずれますが、最近アニメは出版業界と全く同じ轍を踏んでると思います。しかも出版業界は、「売れなくても素晴らしいものを」と本を護るために再販制度をつくりバリバリに保護してきましたからまだ変化がゆるやかですが(とはいえ最近は怪しいですが)、アニメ業界はそんな保護もないところで、子供たちが楽しく見られるものってところから、みんなが楽しめるもの、って進化してきて、それはいいんですが、いまはもう、付随したものもろもろで利益が出るものが一番いい、っていうところに驀進中かもしれません。出版業界と違って保護するものもないですし。文化庁が頑張って賞とか出してたりもしますが…。
出版と同じで、売れるのが悪いなんてことはありません。売れるものには売れるだけの理由があるし、売れるうえに素晴らしいってものがいっぱいあるのは、よくわかってます。でも、それだけでいいんだろうか? とも、常に思うのです。出版でも、アニメでも。
もしいま、Amazonでも出版社でも、売れる書籍トップ1000だけを残して、後は断裁、原本破棄とかしたら、日本の文豪世界の文豪の本、なくなります。それでかまわないかというと、かまわないという人もいるでしょうが、私はそうは思わない。文化を残すってコトと、売れるってことは必ずしもイコールじゃないわけで。
さらに言えば、残して欲しいと思うものを万人が受け入れてくれるわけじゃない。
始末が悪いことに、そういうものはたいてい「読んでみないと/見てみないと、わからない」のに、興味がない人は、そもそもそれを見る気がしないんですよねえ。いやこれは、自分が「見る気がしない側」に立ったことも何度もあるから思うんですが。薦めてくれるのはわかるし多分面白いんだろうけど、それ見る余裕(ひいては、それ見てハマる余裕)がないよ、って言う気持ちも、よくわかるです。
そんなことをつらつら思うと、今の娯楽って、個人が消費するキャパシティを超えて供給されてるんじゃないかなあ、と思います。アニメフェアでもちょっと思いました。どんなにいいもの作っても、満腹じゃごはん食べられませんから…。要はそういうことなのかもしれません。

結局はつまらん結論になってしまいました。スマソ。

027512250000.jpgところで、コミック版の妖奇士もかなり面白いです。設定が少し違うのもそれはそれで面白いし、アニメの70年代風の絵が苦手な方もこちらならいけるんじゃないでしょうか?(わたしはどちらも好きです) 
アニメが終了してしまうので、こちらもどうなるのかわからないんですが、こういう江戸風俗をエンターテイメントの中できっちり語ってくれるのはかなり貴重だと思うので、ぜひ続刊が出て欲しいと思っております。

蛇足ですが。個人的には公式サイトにあった會川さんのこのお話(スペシャル→會川昇インタビューでいけます)、非常に好きですがいかがでしょうか。會川さんと、一回きちんとお話をしてみたいなあと思います。

インタビュアー:主人公・竜導往壓は大人の男性ですね。

會川:たとえば「ルパン三世」や「シティーハンター」(※4)のように、主人公の年齢が関係ないアニメーションを作ってみたかったんです。「土6(※5)」というと、少年少女が成長したり、色恋にいちいち悩むという展開がある作品が多かったんですが、もっと広範囲の人が楽しめるものを目指しています。竜導往壓は大人の世代の主人公ですが、子どもの世代の登場人物と物語の中で出会うことで「大人と子どもの違いとは何だろう」「いつから自分は大人と呼ばれるものになっていけるのだろう」「自分が子どもの頃に憧れていた正しい大人とはどんな存在だったんだろう」という問いかけができたらと思っています


そう、正直言って、少年少女がどうこうって話は嫌いではないですが、モノによっては食傷気味です。大人なにやってんだよ、って思わざるを得ない年になっちゃいましたからねえ…(涙)。
COMMENT : 4 | TrackBack : 0 | CATEGORY : その他 |

COMMENT

白川先生、、、
私の神さまです、、、マジで。
この人、いなかったらあの時私はこの学問を選ばなかったかもしれない。それぐらい神です。
あやかしあやしについてもかなりうんといっぱいいろいろあるけどそれは自分のブログでやるです(爆)

一先ず、さやさん。署名活動を教えてくれてありがとう。今から書名に行ってきま!

しかし、学生にOVAは辛いよ、、、(泣)
2007/03/31(土) 11:01:21 | URL | 由宇 #0kufgj3.[編集]
確かに>OVA
お金ないとツライよねえー。そう思うと地上波って助かるよなー。WOWOWとかもなかなか見られないしさ。
白川先生が由宇さんの神様だとはしらなんだ! そうなんだ、語りを楽しみにしてます。
署名で何かいいほうに転ぶといいなーw
2007/04/05(木) 13:18:13 | URL | さや #xfH9rAAU[編集]
こんばんは
さやさま
こんばんは。
わたしもなんだかんだ言いながら、ずっと欠かさずに見てました。
「漢字」に興味があったのと、時代背景などが好きだったので。
実際、地上波以外で続投が決まっちゃうと観られない環境なのですけど、「好き!」って気持ちでいろいろ活動されている方々に、ちょっとでもお力になれればいいかと思い、署名してきました。
また、さやさんの記事の中での「妖奇士」作品に関するご感想も、改めて読ませていただくとうなずけることばかり。
流して見てた感は否めないのですけど、まじめに書こうと思えば、レビューもいろいろ書けたんだろうな、と今更ながらに思います。。
「満腹感」でいえば、今は「ハガネ」で精いっぱいなのですが(苦笑)。
それでは長々と失礼いたしました。
のわこ
2007/04/07(土) 02:35:31 | URL | のわこ #-[編集]
ありがとうございます~
のわこさま、こんばんは! コメントありがとうございます。
お返事遅くなってしまってゴメンナサイ。
署名もしてくださったようで、ありがたいです!

実はわたし、テレビでリアルタイムではかなり見逃しまくっていて、
某手段で溜まっているものをある程度まとめて見ていたんですね。
だからストーリーとかが追いやすかったのかもしれないなあと
今になって思いました。
一話ずつ週ごとだと、結構先週の内容とか忘れちゃってるんですよね(汗
それだけ濃い内容だった、ともいえますが…。

わたしも「鋼」でいつも胸いっぱいなのに、少し江戸(≠エド)に浮気してみました(笑)
2007/04/10(火) 18:57:00 | URL | さや #xfH9rAAU[編集]

Comment Form


秘密にする
 

TRACKBACK

TrackBack List

プロフィール

さや

Author:さや
本の業界の片隅で生きています。構成要素は鋼・ドイツ・宇宙・本・酒・あとその他です。


メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:


最近の記事


最近のコメント


最近のトラックバック


月別アーカイブ


カテゴリー


ハガレンピープル


ブログ内検索


RSSフィード


リンク(敬称略)

このブログをリンクに追加する


JAXA『今日は何の日』

鋼関連本

読書メーター

ミュンヘンの最近読んだ本

Copyright © うやむやメモ All Rights reserved.
Images by Night on the Planet  Designed by サリイ  | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。